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団塊の世代が75歳を迎えるのが2025年。まさしく超高齢化社会となるニッポン。
待ったなしの状況となってきています。家族・仕事・地域・お金など様々な切り口で介護に
向き合うインタビュー特集をポータルサイト「Excite」の介護家族支援マッチング
サービスファミリーサポーターと一緒に7回に渡って実施していきます。

第一回 「現状の介護と家族の負担」 NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン 理事長 牧野史子

超高齢化社会・日本の介護、“家族の在り方”とは

家族が認知症と診断されたとき、介護する側の家族はどう向き合うべきなのか――。
例えば在宅介護などになると、介護疲れやストレスで家族関係がギスギスしたり、あまりの負担の大きさに介護する側が精神的に参ってしまうという事態にも陥りかねません。
また、直面するのがデイサービスなど介護保険サービスを頑なに拒否してしまうケース。そのとき家族はどう対応し、どんなアプローチをすべきなのか。
長年介護の第一線に立ち、介護者の孤立を防ぐ活動を行っているNPO法人アラジンの理事長・牧野史子さんにそんな“家族の在り方”についてお聞きしました。

・一人で抱え込まず、“第三者をいかに巻き込むか”が重要

――状況や要介護度などによって対応は異なりますが、例えば家族が認知症と診断されて「とにかくまずは在宅介護を……」となったとき、周りの家族は何をすべきなのでしょうか。

対応は千差万別なので完璧なセオリーはありませんが、何よりも大切なのは“家族だけで抱え込まないこと”。とくに家族の中でも誰か一人がメインで介護をするようになって、負担が誰か一人に偏ってしまうこともとても多いです。
介護される側も、家族に依存していればいるほどデイサービスなどの通所介護を嫌がったり……。実は大半の方が最初は拒否をすると言われています。要するにお母さんと離れたくない子ども状態。そこで重要になってくるのが、いかに第三者を巻きこめるかということです。

例えば介護者と本人で参加できる“介護者の会”や“認知症カフェ”などに積極的に通ってみたり。本人が心を許せる友達を作るということは、社会性を保つためにもすごく重要なことです。在宅介護だからと内にこもるのではなく、在宅介護だからこそ客観的な第三者の存在が必要なんですよね。
実際に、家族がどう説得しても介護サービスを拒否してしまう方が、介護者会のお友達に誘われたらあっさり出かけていったということもあります。本人にとってはお友達とお茶を飲みに行く感覚。完全に甘えてしまう家族相手ではないからこそ、意外とすんなりと上手くいくということもあるんです。

――自分の居場所を家族や家庭に限定してしまうのではなく、いかに外にコミュニティを作れるかということが大切ということですね。

そうです。家族だけでなんとかしようとしても、必ずいつか無理がきます。一概にはいえませんが、頑なにサービスを拒否をしたり外との繋がりを拒む方でも、どこかに心を開くチャンネルがあるはずなんです。認知症になると本人もどんどんうつ状態になったり、ひきこもりがちになりますが、それは皆さん不安だからこその行動なんですよね。自分が分からなくなったり、できないことが増えて行ったり……。そこで家族に少しでも厳しいことを言われると、自分を守るためにガードがさらに固くなるという悪循環です。だからこそ初期の段階で、勉強会や認知症カフェなど様々なコミュニティに連れ出してみる。
それと、介護はする側も孤立してしまう可能性が高いので、ご自身もコミュニティで相談できる相手や客観的かつ冷静なアドバイスをくれる相手を見つけて下さい。第三者をいかに巻き込めるかが在宅介護にとってはとても重要です。

・介護する側が潰されないためには、まずは“自分を知ること”

――在宅介護だと家族への負担も大きく、ストレスや疲労などで介護する側がうつになったり潰されてしまうことも少なくないと聞きます。そんなとき、家族はどう向き合えば良いのでしょうか。

介護は「頑張り過ぎるのはダメ」なんです。真面目な人ほど自分一人でなんとかしようとして、
周りに頼ることができずに潰されてしまいます。介護はマラソンと一緒。長い道のりになるかもしれないからこそ、最初からスパートをかけないで6~7割の力でやっていく。それに加えて、“自分を知ること”も大切です。介護でストレスを感じるのはどうしても避けられないことなので、「自分はどういう状況になると強くストレスを感じるのか」「何が嫌なのか」をきちんと知っておく。自分の地雷を知っていれば、その場だけ誰かにお願いしたり、代わってもらったり距離を置くことができますからね。

――知ることで、自分の感情をコントロールできるようにするということですね。

そうです。精神的なストレスで潰されないためにも予防がすごく大切。ときには割り切って誰かにお願いすることも介護する側とされる側のお互いの関係を良好に保つ秘訣です。物理的な距離は精神的な距離にも繋がります。毎日ベッタリと付き添うのではなく、週に2日くらいは離れる時間を作るなど、他の家族も巻き込んで心に余裕を持つ時間を作り出してみる。色々条件が整わないと難しいかも知れませんが、意識して自分を知る、そして守ることも介護には必要だと思います。

・一人介護は絶対禁止!介護はチームで挑むべし

――やはり一人ですべてを背負い込んでしまう方も多いと思いますが……

在宅ならなおさら、一人で介護しないように心がけてください。自分を知ることで感情をコントロールすることそうですが、「自分にはこれは無理だな」「これは自分地雷だな」と思ったときに、一人でなんとかせずに適材適所で周りの家族や専門家、第三者に頼らないと介護は長続きしません。例えば高齢の両親の介護だったら、家族や親類をみんな同じ“土俵”に上げるんです。理想論かも知れませんが、誰かに極端に負担が偏ってしまうのではなくチームとして取り組むことがベストです。

――「船頭多くして船山にのぼる」といいますが、家族でもそれぞれの介護のやり方の違いで揉めたりはしないのでしょうか。

家族の在宅介護の中で意外と多いのが、介護に関するお金のトラブル。
介護に関わっていない人から見ると、「良いように取り入って、実は使い込んでるんじゃないか」と、疑心暗鬼になった末に揉め事に発展してしまう例もよく聞きます。
それなら介護自体をチームとして共有することで、見えない介護から見える介護にしてしまえば良い。関われない方自身も介護が嫌で参加しないのではなく、「何をどうしていいか分からない」と疎外感を感じている方も多いんです。それに、普段の介護の様子が見えないから苦労が伝わらなかったり、温度差も生じてしまう。閉鎖的になりがちな在宅介護だからこそ、初期の段階から情報を共有することで解決する問題もあるのではないでしょうか。
また、家族だけでどうしても話が揉めそうなら、ケアマネさんなど第三者を入れて家族会議をしてみたり。介護疲れでみんなしんどいから余計にお互いを認め合えず、「私はこんなにやってるのに! 」という自己主張をしてしまうこともあるんです。みんな認められたい、肯定されたいという思いは同じです。でもそれができる心の余裕がない、と。

――家族だと介護することが“当たり前”になってしまいがちですよね。

そうです。だから大切なのは、ひとりで抱えこまずに周りの人たちを巻き込んでいってください。自分自身が疲労や介護のストレスで追いつめられてしまわないうちに声をあげることが大切です。介護に正解はないと言われます。自分自身の心や体への気づかいを忘れずに、自分の人生をまず組み立てながら、その中に介護をどう組み入れていくのか、その視点を忘れずに いてほしいと思います。

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Exciteファミリーサポーターとは… 「Exciteファミリーサポーター」 は介護保険外での自費でのサービスが依頼できるとても心強い味方です。介護保険ではできないサービスや、相談など、様々な得意分野を持った人たちにお願いし、問題を解決することができます。 例えば… ● デイサービス終了と家に帰れる間の2時間だけ見守りをしてほしい ● 食事を一緒に食べてくれて話し相手になってもらいたい ● 仕事のスケジュールに合わせた介護をしたい などなど、あなたが必要な時に必要な時間だけサポートできる人がそろっています!

青山ゆずこ自画像
青山ゆずこ 1985年7月28日茨城県生まれ。「体験型」介護ジャーナリスト/フリーライター/漫画家

扶桑社・週刊SPA!をはじめ、女性向け月刊誌などで社会・時事問題、サブカルにアングラなど記者活動を行いつつ、漫画を執筆。
2011年2月から『夫婦揃って認知症』の祖父母と同居。
介護経験ゼロの素人ながらも“認知症”と“在宅介護”にガチンコで向き合う。
泣いて怒って笑い転げる、刺激的かつ怒涛の日々を、実体験W認知症介護マンガとしてウェブサイトで連載中!

『孫娘のガチンコ介護』介護のポータルサイト・オアシスナビ
介護日記をブログでも配信中。

「第2回 介護には一体どれだけお金がかかる?」はこちら!

第3回 「他人事ではない! 家族を取り巻く“介護トラブル”とは」はこちら
第4回 「家族の「介護」が「虐待」に変わるその瞬間」はこちら
第5回 「家族の介護をする立場から、介護支援へ」はこちら
第6回 「「私でもできる!」介護支援」はこちら
第7回 「“頑張りすぎない介護”を応援するサポートサービス」はこちら

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