新規会員登録 ログイン

今だからこそ「介護」に向き合おう

サポーター説明会開催! 詳しくはこちら

団塊の世代が75歳を迎えるのが2025年。まさしく超高齢化社会となるニッポン。
待ったなしの状況となってきています。家族・仕事・地域・お金など様々な切り口で介護に
向き合うインタビュー特集をポータルサイト「Excite」の介護家族支援マッチング
サービスファミリーサポーターと一緒に7回に渡って実施していきます。

第二回

「介護には一体どれだけお金がかかる?」

NPO法人いきいきつながる会 伊達保彦

NPO法人アラジン 理事長 牧野史子氏

シニア福祉相談士マスター
NPO法人いきいきつながる会 東京支部 支部長 / 一般社団法人シニア福祉相談士検定協会 理事
銀行・保険等の金融機関で20年のキャリアがあり、
現在もファイナンシャルプランナーとしても活動中。

介護には一体どれだけお金がかかる?

高齢の両親や伴侶の介護など、「家族としてはできるだけ在宅で介護をしたい」と思う方も多いことでしょう。そこで、介護には一体どれくらいのお金がかかるのか、どのようなサービスがあるのかというのはどうしても気になるところ。
介護にかかる費用を大きく分類すると、訪問ヘルパーやショートステイ、デイサービスなど“公的介護保険の介護サービス利用費”と、おむつ代や医療費、介護者の交通費などその他諸々の“介護サービス以外の費用”に分かれます。

家計経済研究所が在宅介護を行っている人々を対象に行った調査では、公的介護保険サービスにかかる費用は月平均で3万7千円、介護サービス以外の費用では月平均およそ3万2千円、合計すると6万9千円ほど。公的介護保険は利用者の要介護度によって支給限度額が異なり、限度額内ならば自己負担は1割なので、平均すると月に5万6千円が必要になる計算です(一定以上の所得がある場合は2割負担)。しかし、これはあくまでも“平均値”。
一体介護にはどんなところにどれくらいの費用がかかるのか、ファイナンシャルプランナーとしても活動しているNPO法人いきいきつながる会・東京支部長・伊達保彦さんにお話をお聞きました。

・在宅介護にかかる費用とは

――介護にかかるおおまかな費用として、介護をする側はどのくらいの見積もりをしておく必要があるのでしょうか。

介護と一言で言っても、対象となる方の健康状態(要介護度)や、家族がどのくらいそばで見守れるのか、また本人が望むサービスなどによっても大きく差が生じます。
私が担当した方では、通院にも介助(付き添い)が必要な高齢の方で、病院までの往復のタクシー代、医療費、そして病院内でも朝から夕方まで色々な科を受診されるのでその付き添い(介護保険外のサービス)として1時間2千円で合計1万5千円ほど必要になるケースも実際にあります。

――病院内への付き添いは、介護保険を利用する訪問介護は病院まで付き添うことはできても、院内での付き添いや介助はかなり制限されていますもんね。

そうです。介護保険内のサービスでは、制限されている事柄もかなり多い。訪問するお宅は高齢者のお一人暮らしの方が多いのですが、介護保険内のサービスだと庭の手入れや、飼っているペットの世話、買い物代行なども色々制限があってかゆいところに手がなかなか届かないという現状もあります。そこで保険外のサービスを上手くバランス良く使うことをお勧めしたいのですが、サービスの利用頻度によっても“介護にかかる金額”は大きく差が生まれます。
とくに、介護する家族が仕事の都合でなかなか様子を見にこれなかったり、遠方に住んでいた場合など、“在宅かつ一人暮らし”という状況は介護の中でもかなり費用がかかるといわれています。これまであったケースで、介護保険外の訪問サービスを一日2~3時間・週に2回ほど利用すると実費で月に4万円ほど必要になります。それに食事の面も、一日に数回お弁当などを届けてくれる“宅食サービス”の利用なども考慮すると、やはり月に5万円から10万円は必要です。

・遠方介護でさらに負担増?

――さらに遠方介護になると、交通費など“介護する側”の費用も加算されると。

公共機関には“介護割引”が適用されるものもあり、例えば事前の手続きが必要ですが飛行機代の片道運賃が35%引きになるケースもあります。それでも毎月、毎週と通うとすると、交通費はもちろんのこと、会社を休むことに不安を抱えている方も少なくありません。

――要介護状態になる家族を介護するためなら、合計93日を上限として休業することができる介護休業制度がありますが……

介護休業制度や、介護休業給付金などもありますが、実際にこれまで現場で介護するご家族に話を聞いたところ、利用している・したことがあるという方はかなり少なかったのが現実です。やはり日本人の国民性というか、「ギリギリまで無理をしてしまう」「倒れるまで周りに頼ることができない」という要素も加わってまだそれほど広く浸透していないのかも知れません。
そのせいか、「介護のために休みが多くなり、職場に居づらくなってしまった……」
「周囲の目が辛く、辞めざるを得ない」というケースも多く、 “介護する側が職を失ってしまう”という最悪の事態も考えられます。

――介護する側が収入源を失ってしまった場合、“介護にかかる費用”も想像できないほど大きな負担となってのしかかりますね……

そうです。介護に関連する出費でもっとも避けたいのは“介護する側が職を失うこと”なんです。それに、年齢を重ねるごとに転職や復職も厳しくなり、「介護する側の人生も変えてしまう」という結果にもなりかねない。そのためにも在宅介護ならなおさら、
「誰か一人が密に介護する」「負担が極端にのしかかる」という“介護の一極集中”は絶対に避けなければいけないのです。

・家族会議は必須。事前に老後の人生設計や必要なコストを共有しよう

――事前に話し合うというと、「どれだけ介護に向けての蓄えがあるのか」など、両親の財布事情も聞く必要がありますよね。

なかなか聞きにくいことではありますが、今後2025年問題や高齢化社会が進むにつれて後手後手では遅すぎます。
また、認知症の高齢者の方など判断能力が低下した場合、家族や第三者が“成年後見人制度”として財産管理や身上看護をする(本人の権利を守るための)制度もあります。こちらは弁護士が後見人を務めるという選択肢もあるのですが、その場合は後見人報酬として月額2万円(東京家庭裁判所・後見センターによると、年額24万円/管理財産1000万円未満の場合)程度かかるといわれています。
理想としてはこのような後見人制度も含め、介護される側になる前に「在宅や施設など本人がどのような老後を希望しているのか」「蓄えはどの程度あるのか」また、「介護する側とのバランスを考えて、周りの家族はどれくらい介護に関われるのか」などを話し合う必要がありますね。

――その中で、介護保険外のサービスをうまく利用して、コストの面も踏まえつつ介護する側の負担も軽減する必要もあるということですね。

そうです。後回しにするのではなく家族内で介護にかかる費用と見通しをしっかり立てて、バランス良くこのファミリーサポート制度などを利用するのも一つの手です。
それに家族の誰かに負担が集中してしまってストレスで潰されてしまったり、介護に極端に時間を取られて介護する側が職を失うような事態を招かないためにも、家族で話し合って上手く保険内・外のサービスを適用したいですね。

NPO法人いきいきつながる会にお仕事を頼みたい方はこちら

Exciteファミリーサポーターとは… 「Exciteファミリーサポーター」 は介護保険外での自費でのサービスが依頼できるとても心強い味方です。介護保険ではできないサービスや、相談など、様々な得意分野を持った人たちにお願いし、問題を解決することができます。 例えば… ● デイサービス終了と家に帰れる間の2時間だけ見守りをしてほしい ● 食事を一緒に食べてくれて話し相手になってもらいたい ● 仕事のスケジュールに合わせた介護をしたい などなど、あなたが必要な時に必要な時間だけサポートできる人がそろっています!

青山ゆずこ自画像
青山ゆずこ 1985年7月28日茨城県生まれ。「体験型」介護ジャーナリスト/フリーライター/漫画家

扶桑社・週刊SPA!をはじめ、女性向け月刊誌などで社会・時事問題、サブカルにアングラなど記者活動を行いつつ、漫画を執筆。
2011年2月から『夫婦揃って認知症』の祖父母と同居。
介護経験ゼロの素人ながらも“認知症”と“在宅介護”にガチンコで向き合う。
泣いて怒って笑い転げる、刺激的かつ怒涛の日々を、実体験W認知症介護マンガとしてウェブサイトで連載中!

『孫娘のガチンコ介護』介護のポータルサイト・オアシスナビ
介護日記をブログでも配信中。

「第3回 他人事ではない! 家族を取り巻く“介護トラブル”とは」
はこちら!

ページトップへ戻る