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今だからこそ「介護」に向き合おう

サポーター説明会開催! 詳しくはこちら

団塊の世代が75歳を迎えるのが2025年。まさしく超高齢化社会となるニッポン。
待ったなしの状況となってきています。家族・仕事・地域・お金など様々な切り口で介護に
向き合うインタビュー特集をポータルサイト「Excite」の介護家族支援マッチング
サービスファミリーサポーターと一緒に7回に渡って実施していきます。

第七回

「“頑張りすぎない介護”を応援するサポートサービス」

エキサイト株式会社 有澤真悠子

エキサイト株式会社
2010年~2014年5月まで在宅で認知症の祖母の介護のサポートをする。
介護経験をいかし、インターネットにて介護家族支援サービスを企画し、
「ファミリーサポーター」を立ち上げる。

超高齢化社会を迎え、介護がより身近になった今だからこそ、“自分が潰されてしまわない介護”の重要性も日々増しています。これまでの特集の中でも多くの方々に「一人で何でもこなそうとするのではなく、介護はチームで挑むもの」「いかに第三者に協力を仰ぐか」と、その重要性についてお話をお聞きしてきました。
特集最後の今回は、ご自身も家族の介護を経験され、介護家族支援のマッチングサービス・ファミリーサポーターを提供しているエキサイト株式会社(ビジネス開発室)の有澤真悠子さんに、「支援サービス」の重要性についてお話をお聞きします。

・祖母の在宅介護をサポートし続けた5年間

――有澤さんご自身も、ご家族の介護に携わっていたのでしょうか。

はい。私が28から33歳にかけて、認知症になった母方の祖母の介護の手伝いをしていました。最初はちょっとした物忘れから始まったのですが、買い物や旅行に行くたび5分に1回「ここはどこなの?」「私は家(地方の実家)に帰る!」と騒ぐようになったんです。それでも母にとっては「自分の親が認知症のはずがない」「少し時間が経てば、また以前の気丈な母に戻るはずだ」といって、ただ一人現実を受け止められず……。介護申請をしたり、地域包括支援センターに相談にいこうと誘っても、「歳を取ってボケちゃっただけよ」と、 動き出すのにも、とても時間がかかりました。

――「家族だから、自分の母親だからこそ、認知症という現実を認めたくない」と。

そうかも知れません。今思うと、母の介護は「いかに元気だったあの頃に戻ってほしい」という要素が強かった気がします。足元もおぼつかない祖母を一人で頑張ってトイレに行かせたり、お風呂にも昔みたいに一人で入れるようにと必死に声をかけたり。食事を拒む祖母に対しても、「なんで食べてくれないの」「どうして〇〇ができないの」と強い言葉をかけることも少なくなく……。その姿は介まるで母が自分自身の中で葛藤しているようで、日増しに心身ともにげっそりと疲れ切っていくのが分かりました。

――施設内でのトラブルの場合、現場と家族側の間で事故に対しての見解や認識が食い違うことが多いような気がするのですが……

表面上は事故に関する内容で揉めていても、実は普段から利用者と施設間の連携が上手くとれていなかったり、“根本的な相互不信”からくるトラブルがとても多いようです。この手のトラブルは「いかに謝罪や説明など事後対応をできるか」という点で大きく結果が変わってきます。例えば、「申し訳なく思っているが、どこまで自分たちに責任があるのか分からない」と、施設側から十分な説明がないまま時間が過ぎてしまうと、家族側はそれを「不誠実な対応」と受け取って余計に攻撃的になってしまう。
もちろん明確な補償の基準がないのもより混乱を招く要因の一つですが、私は介護業界ではどちらが正しいかを極端に追求したり、勝ち負けを争うことには意味がないと思っています。相談に来るご家族に話を聞いても、家族が求めているのは実は事故“後”の施設側の誠意のある対応であり、金銭や勝ち負けが目的という例はほとんどありません。ようするに根本は感情の問題ですよね。もちろんトラブルには様々な状況や環境など違いがあるので一概には言えませんが、根本的な連携や解決を目指さなければ“裁判”という表面的な争いは途絶えることはないと思います。
それでもなんとかケアマネさんに相談を聞いてもらったり、介護申請をしてデイサービスに通えるようになったりと、ゆっくり一歩ずつ母の受け入れられるペースに私たち家族も合せて進むようにしました。母には「認知症なんだから現実を受け入れて」「適切なサービスを受けさせるべき」と例え正論でも直接伝えるのではなく、受け入れられない現実をゆっくり愚痴として聞いてもらったり、労いの言葉をかけてくれる人が必要だったのかも知れません。時間をかけ、強張った心を解いていくというような。幸いすごく親身になって話を聞いてくれるケアマネージャーさんとも出会え、母を含め私たち家族が一歩踏み出すことができたんです。

・「あのとき、介護支援サービスに出会えていれば……」

――介護をされていた当時は、ファミリーサポーターのような支援サービスを利用されていたのですか?

いいえ、当時は介護保険外のサービスをまったく知らず、母が主介護者になって家族だけで祖母の介護をしていたんです。父や私、姉も可能な限り母のサポートをしていましたが、それでも自分の時間をかなり取られて、ストレスと疲労、そして仕事……と、日を追うごとに疲れ切っていくのが目に見えました。
父親は一生懸命に祖母のオムツを替えてくれたり、私は買い物や病院には私がつきっきりで見守りや話し相手をしたり。情報収集も欠かしません。別の場所に住んでいた姉は定期的に施設や病院に来て、主に資金面でも介護に協力してくれました。みな仕事や生活スタイルに合わせて“適材適所”でうまく役割分担をしていたのですが、それでも友人との用事をドタキャンせざるをえなかったり、仕事が忙しいとにき徘徊して迷子になってしまった祖母をフラフラになりながら迎えに行ったりと、今思い出しても正直結構キツかったです。
5年後祖母の介護が終わり、たまたま介護保険外のお話を聞いて「こんなものがあったのか!」と家族全員で衝撃を受けました(笑) 当時は家族全員がいっぱいいっぱいの状況の中で介護をしていたところもあったので、こんなサービスに出会えていたら“もっと違った介護”もできたんじゃないかなと……。負担が減ることで、認知症の祖母に対してももっと余裕を持って接してあげられたかも知れない。過剰に頑張ってしまう母の負担も減らしてあげられただろうし、私自身も「もっと優しい孫になれたかも」と思うと、やっぱりどこか後悔するところもありますね。

・介護をする家族を“根っこ”から支える、ファミリーサポーター

――ご自身の様々な介護の経験からも、“家族を応援するサポートサービス”の大切さに気付かれたということですね。

私がそうだったように、介護保険ではまかなうことができない“支える家族の支援”って、「本当は必要としている人がすごくいるんじゃないかな」と。それに、介護経験がある方がサポーターとして支える側になることでも、経験者だからこそ支える家族のかゆいところに手が届くということもあると思うんです。家事や介助のかたわら、話を聞いてもらうだけでも凄く気持ちが楽になったり。家族の負担が少し手でも減れば、私がそうだったように、もっと余裕も生まれて、それまでと違った介護へのアプローチもできるかも知れません。

――家事や介助など物理的な負担だけでなく、根っこの部分から“家族が介護と向き合う姿勢”にも影響すると。

それに、今年の介護保険制度の改正によって、要支援1~2の方々向けのサービスが介護保険給付から市町村事業へおよそ3年間で完全に移行されます(デイサービスと訪問介護のみ)。場合によっては要支援で手助けが必要な方でも、新規では特別養護老人ホームには入ることができません。今後の動きによって一概には言えませんが、自治体によって要支援の方へのサポートも差が生まれたり、ご家族が希望されるものに満たない可能性もあるかもしれません。そのようなときにも、この介護家族支援サービスが、“介護をただ辛いものにさせないアイテムの一つ”としてご家族の支えになってくれれば嬉しいですね。

――10年後の2025年には団塊の世代の方全員が75歳以上になりますが、今もまだ現役バリバリ、元気がみなぎっている“アクティブシニア”の方も実際かなり多くいらっしゃいますよね。介護経験以外にも、そんな方々が人生経験を活かしたサポーターとして活躍して頂ければ、ものすごく心強いですね。

そうですね。お仕事や趣味をされていても、勤務時間を自分で決めることができるので個々のライフスタイルに合わせて両立も可能です。アクティブシニアの方々にも、それぞれの特技や経験というスキルをいかしてマッチングサービスに関わって頂きたいです。ただ受身のまま超高齢化社会にのみこまれるのではなく、その溢れんばかりのパワーを、「応援者」としてぜひ発揮してください!

Exciteファミリーサポーターとは… 「Exciteファミリーサポーター」 は介護保険外での自費でのサービスが依頼できるとても心強い味方です。介護保険ではできないサービスや、相談など、様々な得意分野を持った人たちにお願いし、問題を解決することができます。 例えば… ● デイサービス終了と家に帰れる間の2時間だけ見守りをしてほしい ● 食事を一緒に食べてくれて話し相手になってもらいたい ● 仕事のスケジュールに合わせた介護をしたい などなど、あなたが必要な時に必要な時間だけサポートできる人がそろっています!

青山ゆずこ自画像
青山ゆずこ 1985年7月28日茨城県生まれ。「体験型」介護ジャーナリスト/フリーライター/漫画家

扶桑社・週刊SPA!をはじめ、女性向け月刊誌などで社会・時事問題、サブカルにアングラなど記者活動を行いつつ、漫画を執筆。
2011年2月から『夫婦揃って認知症』の祖父母と同居。
介護経験ゼロの素人ながらも“認知症”と“在宅介護”にガチンコで向き合う。
泣いて怒って笑い転げる、刺激的かつ怒涛の日々を、実体験W認知症介護マンガとしてウェブサイトで連載中!

『孫娘のガチンコ介護』介護のポータルサイト・オアシスナビ
介護日記をブログでも配信中。



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