シニアコム.JP > 連載記事一覧 > エンタメ・カルチャー > 粋なおやじと呼ばれたい Vol.14
2016年もあとすこしです。 皆様今年はどのような年でしたか?
師(先生)も走るという師走--12月は何かと忙しい月です。12月は1年の締めくくり、1月は1年の始まり---。このような意識は、古来、日本人の習い性となっています。ともに年中行事が多く忙しい月ですね。この背景には、江戸時代に形づくられた商売の慣行もあるようです。当時の掛売りの慣行は年2回(盆と暮れ)、もしくは年末1回の決済だったからです。物を買った人は年末に支払うお金を用意し、物を売った人は集金をします。だからみんな“走った”ということです。落語に借金取りの話が出てくるのはこういう背景からで、大晦日と正月を挟んで、貸した人と借りた人の攻防があったのです。
そして12月は、皆さんが心を踊らせるクリスマスがやってきます。西洋の宗教上のお祭りに発したクリスマスのしきたりはありませんが、日本人がキリスト教社会と接して以来、とりわけ戦後の日本では大きな年中行事の一つとなり、今では商業宣伝によって作られた一大行事となっています。
それでは11月以降の気になる特別なイベント情報を2件ご紹介いたしましょう。
一つはあのイギリスのトップグループ「ポリス」からデビューし、ソロ活動をしている“スティング”が所有するトスカーナのワイナリー「イル・パラジオ」のワイン・パーティーです。スティングが急遽来日し、自らワインのプレゼンテーションをしてくれました。
そしてつい先日行われました、「ポルシェデザイン」と「KEFサウンド」がコラボレーションしたエグゼクティブ向けモバイルオーディオの新作発表会のご紹介です。
アメリカのワイン雑誌「ワインスペクテーター誌」と、世界規模のワインの見本市「ヴィニタリー」が共同で主催し、イタリア全土から選び抜かれた100の偉大な生産者が集う一大イベント「オペラワイン2016」でTOP100に選ばれた“シスター・ムーン”。
このワインは「ポリス」でデビューして以来第一線で活躍を続ける“スティング”がトスカーナに所有するワイナリー、Il Palagio(イル・パラジオ)のトップ・キュヴェ。オーガニックやバイオダイナミックを取り入れた歴史深いこのワイナリーでスティングが手掛けるワインには、“メッセージ・イン・ア・ボトル” “ウェン・ウィ・ダンス”そして前述の“シスター・ムーン” など彼の代表曲名が付けられています。
去る11月27日、スティングが急遽来日。ザ・ペニンシュラ東京 ザ・スカイルームにて、イル・パラジオのワインや蜂蜜、オリーブオイルなどをスティング自らが紹介する非常に貴重な機会となり、各界の限定30名のみを招待した、特別なパーティーが行われました。
Il Palagio(イル・パラジオ)の歴史は1500年代中盤までさかのぼります。当時より農業用であったこの土地を、1700 年代後半にマルテーリ家が購入し、その後彼らの繁栄につれ土地のサイズは拡大しました。1819 年、サン・クレモン公爵の未亡人であるモンタウトのカルロッタ・バルボラーニ伯爵婦人がこの土地を購入。以後150年以上、代々家族に受け継がれ、ワイン、オイル、小麦、とうもろこし、テンサイ、桃、アプリコットと チェリーを生産してきました。このエステートの所有者であるスティングと妻トュルーディは、14 年前にこのエステートを見つけて以来、この土地のヴィラ、建物、オリーブ畑そしてワイン畑に元の輝きと栄光を与えるべく、常にその歴史と建築物を敬意を払い、オーガニックやバイオダイナミックを取り入れました。その甲斐あって、イル・パラジオが生み出す美しさと雰囲気は訪れるゲストに安らぎと変化を与えるようになりました。数年に渡り、高品質なオリーブオイルとハチミツ生産に成功を遂げ、現在はワイン生産においても同様の成功を遂げています。スーパー・トスカーナのシスター・ムーン、カジノ・デッレ・ヴィそしてキャンティ・ウェン・ウィ・ダンスはワイン愛好家や批評家から高い評価を受けており、ワイン産業においても輝かしい未来が約束されています。
ワイナリーのホームページ http://www.il-palagio.com/
Il Palagio 商品のホームページ http://www.palagioproducts.com/
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|
Beppe Rosato IGT2015 ベッペ・ロザート 参考商品 |
Message In A Bottle Bianco IGT2015 メッセージ・イン・ア・ボトル ビアンコ 参考商品 |
Message in a bottle IGT2013 メッセージ・イン・ア・ボトル 希望小売価格 2,700円(税別) |
品種: サンジョヴェーゼとトスカーナの 伝統的な黒ブドウ |
品種: ヴェルメンティーノ84%、 ソーヴィニョン・ブラン14%、 少量のトレッビアーノ |
品種: サンジョヴェーゼ70%、 シラー15%、 メルロー15% |
![]() |
![]() |
![]() |
When We Dance Chianti DOCG2013 ウェン・ウィ・ダンス・キャンティ 希望小売価格 2,800円(税別) |
Casino Delle Vie IGT2012 カジノ・デッレ・ヴィ 希望小売価格 4,000円(税別) |
Sister Moon IGT2012 シスター・ムーン 希望小売価格 6,800円(税別) |
品種: サンジョヴェーゼ、 カナイオーロ、 コロリーノ |
品種: サンジョヴェーゼ、 カナイオーロ、コロリーノ、 その他 |
品種: サンジョヴェーゼ40%、 メルロー30%、 カベルネ・ソーヴィニヨン30% |
取材協力:ジェロボーム株式会社 TEL03-5786-3280
http://www.jeroboam.co.jp
http://www.facebook.com/jeroboam.wine
スマートフォンと無線で接続し、ワンタッチ電話会議もできるブルートゥース・スピーカー“GRAVITY ONE(グラビティー・ワン)”、ネックバンド式で雨や汗にも強いアウトドア派向けイヤフォン“MOTION ONE(モーション・ワン)”、どこにいても自分の音世界に浸れるノイズキャンセリング・ヘッドフォン “SPACE ONE(スペース・ワン)”の3モデルは各地を飛び回るビジネスマン向けて放つポルシェデザインチーム悲願のサウンドデバイスであり、卓越したデザインに見合う伝統と美しく自然なサウンドを買われたKEFがパートナーに選ばれたことによって実現されました。
車以外でもポルシェに触れていたい、またビジネスシーンやプライベートでもデザインやサウンドに妥協したくないというエグゼクティブに向けた、新しい提案性に満ちたオーディオ製品たちが生まれました。
価格:48,000円(税別)
ポルシェデザインによる「GRAVITYONE(グラヴィティ・ワン)」は、翼のようなデザインが特徴的なブルートゥース・スピーカー。 一体成型のアルミニウム筐体にブラックのアクセントが、ポルシェデザイン固有のデザインを表現しています。
KEFのアイコンである「点音源スピーカーユニットUni-Q(ユニ・キュー)」が360度「どこに座ってもいい音」を実現。両側面に対向配置したベース・ラジエーターは、不要な共振と歪みを取り除きタイトな低音を再生します。
価格:35,000円(税別)
上質なブラシ仕上げのアルミニウム製ハウジングを採用したワイヤレス・イヤフォン、「MOTION ONE(モーション・ワン)」は、ガンメタリック調とコントラストをなすブラックのシリコンネックバンドを備え、グローバルに活躍するビジネスマンをより洗練されたスタイルへと導きます。
機能も充実しており、IPX5の防水性能とワイヤレスでも10時間再生可能なビルトインバッテリーにより、出張先や旅先はもちろん、ジョギングやエクササイズのシーンでも美しい音楽シーンを提供。また、スマートフォンとブルートゥースで繋げば、ネックバンドに組み込まれたマイクでの通話へと速やかにシーンチェンジすることができます。
価格:55,000円(税別)
密閉型の「SPACE ONE(スペース・ワン)」 アクティブノイズキャンセリングヘッドフォンは、サンドブラスト処理を施したガンメタリック調のハウジングに分厚いアルミを贅沢に使用するなど、デザインとサウンドのあらゆる要素を絶妙に調整し、ポルシェデザインに対する信頼を確固たるものにしています。
KEFがポルシェデザインチームの思いに応えるため、特別にチューニングしたアクティブノイズ・キャンセリング機能は、外来ノイズを取り除くことで、ソースが持つ生き生きとしたニュアンスやディテールを浮かび上がらせます。
お問合せ先:株式会社KEF JAPAN TEL 042-388-2030
商品情報:https://www.kef.jp/porsche-design/
ポルシェデザインは、Ferdinand Alexander Porsche が1972年に設立したプレミアムライフスタイルブランド。F.A.ポルシェに課せられた使命は、自動車業界を超えてポルシェの原則と精神を取り入れた会社を築くことでした。すべてのポルシェデザイン製品は、精密で完璧かつスマートな機能に、洗練されたスポーティーなデザインを兼ね備えることで、技術的な先進性を印象づけるものばかりです。オーストリアの伝説的スタジオF.A.ポルシェによって生み出され たデザインをもとに厳選されたメーカーの手で製品化されたポルシェデザインのアイテムは、世界140 以上のポルシェデザイン店、百貨店、専門店などで販売されています。
KEFは、1961年にRaymond Cooke(1925-1995)によってケント州メイドストーン近郊のメドウェイ川沿いに設立され、その名の由来となったKent Engineering & Foundryの敷地にあるNissen Hutに本社を置いていました。以来、KEFは常に、より優れた音楽再生を求めてスピーカーを研究し続け、それまでとは全く異なる発想で議論の的になるような設計やデザイン、素材を世に問うてきました。KEFの象徴的なデザインである卵型、ロス・ラブグローブのデザインによるMuon(ミュオン)、コンスタンティン・ブランクーシの空間の鳥をモチーフにしたBlade(ブレード)シリーズなどがその例です。KEFの製品は世界60カ国以上で販売され、55周年を迎えたいまも歴史に残る製品を追求しつづけています。
今回のリポートは、如何でしたか?
今年もあと数週間となり年末に向かって最終スパートの方も多いいことでしょう。まだ色々なイベントや忘年会シーズンで慌ただしいと思いますが、飲み過ぎにはご注意ください。
今回で日野火雅利のコラムは最終回となりました。2年という短い時間でしたが、みなさまへ色々な情報とファッションの着こなし提案ができましたこと嬉しく思っております。
若さは気持ち次第ですので、ファッションにも気を使い、情報はいつもアンテナを利かせて、楽しく元気なシニアを目指してください。
これからが本格的な寒さがやってきますので、お体ご自愛ください。
またどこかで私の情報配信を見る機会がありましたら是非よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
日野火雅利のファッションコラム[ファッションイベントレポートとおススメコーディネート提案]
日野火雅利 Kagari Hino
クリエイティブ・ディレクター
服飾のデザインを学び、大学在学中よりスタイリストとして70年代より業界で活躍。ピンクレディ、松崎しげるなどのレコードジャケットやファッション広告、雑誌Men’s Club、GORO、Hot dog Pressなどのファッションページのスタイリングの後、雑誌Check Mate、スコラ等の様々なファッションページの企画編集、スポーツウエアやブランドの広告制作などに関わる。
90年代はMen’s EXのファッションページ、ファッション・ブランドの広告制作を含む、クリエーティブ・ディレクションを経験。ラグジュアリーを軸に富裕層ビジネスの中で様々なシーンの企画に関わる。また、営業開拓、ビジュアル・マーケティング、広報企画などもアイデアを踏まえて提案。近年では富裕層向けに高級消費財作家・芸術家、レストラン等の企画取材のディレクション、雑誌制作の編集責任者として活躍後、現在ファッションを中心に企画編集・制作等クリエーティブ・ディレクターとしてマルチに活動中。