
地震や火事など災害はいつ起こるかわかりません。
その時慌てないよう、今できることやとるべき行動を学びたいです。

池袋防災館
秋山さん
いつどこで起きるかわからない災害。いざという時には、落ち着いててきぱきと行動したいものです。「知っている」と「できる」は違います。気軽に楽しく防災体験してください。
※通常の防災体験ツアーは、30名ほどの団体様向けに実施されています。
今回は特別に少人数での実施をお願いしました。体験したい方は、事前に必ずお問い合わせください。

お家のリビングルームにいるときに地震が起きたらどうしましょう、という体験をしていただきます。椅子に座ってお待ちください。しばらくすると揺れが始まります。揺れを感じたら、テーブルの下にひざをついて入り、クッションで頭を守ります。テーブルが動くと困るので、テーブルの脚を持って揺れが収まるのを待ちます。

東日本大震災と同じ震度の揺れは想像以上でした。机の下にもぐるだけでなく、何かを頭にのせ机の脚を持っているよう指示された意味がよくわかりました。激しい揺れで机が移動してしまいます。幼児などの頭上を守るためにも大人が脚をしっかり持っていることが重要だと思いました。以前は、すぐガス等の火を消しに行くよう言われていましたが、やかんのお湯で火傷した例もあるそうで、今は無理して消しに行かず、揺れがおさまってからで良いとのこと、まずは身の安全をということでした。また、お買い物をしている時に地震にあったら、エレベーターは使用しないで、店員さんの指示、誘導に従いましょう。

東日本大震災の際には、新宿の高層ビルなどでは、
「長周期地震動」という横に1m以上
ゆっくりと揺れる揺れが10分以上続きました。

これは、救急車にも乗っているアイテムで、金色を外側、銀色を内側にして巻くことで身体を保温します。夏は、金色を内側、銀色を外側にして身体に巻くことで、防暑、断熱効果があります。防水もできますので、雨をしのぐにも便利です。
東日本大震災の時に、このアルミックシートが配られたそうですが、使い方が分からず、避難所の床にしいてしまっている方が多く見られたそうです。生協で売っていたので私も買ったのですが、使ったことはありませんでした。裏表で色が違うというのは、今日初めて知りました。夏と冬、暑いときと寒いときで使い分けられるというのもわかり、とても勉強になりました。非常用持ち出し袋に入れておきたいグッズですね。

地震で怖いのは、その後に起きることです。津波に備えるには、余震が来た時には、など、その後にどう行動するのかを普段から考えておくことは大切です。一度の揺れが収まったらそれで終わり、ではなく、ドアを開ける、地震が来たらここにいたら安全という場所に逃げるなど、次の行動をしっかりシミュレーションしておきましょう。

煙から身を守るための大事なポイントを学んだ上で、煙の部屋で避難体験をします。部屋に入ると「火事です」というアナウンスがあり、煙が発生します。姿勢を低くして、ハンカチで口元を覆い、壁を触りながら出口を探します。落ち着いて非難をしてください。

煙を吸うと一酸化炭素中毒になるだけでなく、気管や肺に火傷を負うとは知りませんでした。煙はまず上にのぼるから、ハンカチ等を口に当て120㎝以下の低い姿勢で移動するよう教わりました。これが意外に難しい!油断すると高い位置になってしまいます。凄い煙の中でも自分の進んでいる場所がわかるよう、片手で壁を触りながら行ったのですが、呼吸も楽でなく本来の距離より長く感じました。本当の火事の時は、熱い、怖いというパニックに近い状態となり、姿勢を低く逃げないと生きられないと思います。

姿勢を低くというのは案外大変です。

非常口の誘導灯をしっかり確認しな
がら進みます。

これから煙の中を逃げる!という時に、たくさん空気を袋にためて、頭から被ります。なるべくたくさんの空気を入れて逃さないことが大切です。厚手のビニールでできているので、避難後もお水を入れることができたり、非常時の簡易トイレとしても利用することができます。
これは初めて見ました! 普段はなかなか考えつかないことですが、いざ火事になって煙が発生してパニックになる前に、こういったグッズを知って備えておくと、落ち着いて行動できるかもと思いました。これも非常用に準備しておきたいです。とても勉強になりました。

火事の避難の約束事として「お・か・し・も」という言葉があります。お…おさない、か…かけない、し…しゃべらない、も…もどらない の頭文字をとったものです。大事な家族が中に、となっても自分で戻ってはいけません。消防隊員に状況を伝え、救助を待ちましょう。

消火器がお家のどこにあるかを知っていますか? 使い方を覚えていてもどこに設置してあるかわからなければ、いざという時役に立ちません。まずは、設置場所の確認、そして消火器の使い方を学んでください。

これまで119番通報が先だと思っていましたが、「火事だー!」と叫ぶのが一番にすべきことで、叫んでから消火器を使う実習を数回しました。火の燃え広がる速さは想像を超えていて、大声で周囲に知らせるのはちょっと恥ずかしいですが、事の重要性を実感しました。消火器はけっこう重いです。今回は教わった通りにして無事消火できましたが、火事の時咄嗟にできるか心配。日頃から何度も操作の練習をしておかなければと思いました。

ピンを引き抜き、ホースをはずし、
燃えているものに向けます。

姿勢を低くし、レバーを強く握ります。

火事が起きたらまずは「火事だ―!!!」と大声で助けを呼ぶことは大切です。その後、119番に通報してください。消火器を持って燃えているもののそばまで行き、ピン、ホース、レバー、の順で消火器を操作し、初期消火に努めましょう。消火器を準備するときのポイントは、ご自身で運べる重さのものをおススメします。いざという時、ちゃんと使えることが重要です。

映画はいろいろな種類をご用意しています。本日は、首都直下型地震、マグニチュード7.3の地震が起きたら、東京はどうなるの?ということを、ある少年を主人公にして作った映画を見ていただきます。

地震で甚大な被害を受けた人々が、力を合せて助け合う内容の映画で、阪神淡路や東日本大震災時の被災された皆さんを思い出し胸があつくなりました。あの時我が家の地区は停電が長く続いたので、皆が一人暮らしのお婆さんに石油ストーブを持って行ったり、毎日訪問したりしました。非常の時こそ、普段見過ごしている人の温かさ、美徳、たくましさに気付かされます。そんな時だけでなく、普段から周りに感謝しながら生活していくことでできる絆が、非常の時いきていくと感じました。

こんなに充実した防災教育施設が池袋にあることを知りませんでした。今回は3つだけ体験しましたが、他に救急体験や地域防災力コーナー、日常生活の事故防止学習コーナー、消防隊の防火服を着て記念撮影できるコーナーなど盛りだくさんです。子どもから大人まで楽しく学べるので、孫が誕生したら絶対連れてきてあげようと思いました。また、防災館を見学したことで、今まで以上に防災への興味が増したため、地区で募集のあった防災研修会に応募しました。
大人が知る!大人が楽しむ!社会見学に行こう!第4回「池袋防災館」にて、リポーターの池上さんにステキなお土産をチョイスしていただきました。
この記事を読んでくださった方の中から、抽選で3名さまに、「救急アルミックシート」と「SBKけむりフード」を1つずつセットにしてプレゼントいたします。
※プレゼントの商品は、池袋防災館内「防災グッズショップ」にて編集部が購入したものですが、商品に関するお問合せなどはシニアコム編集部までお願いいたします。
また、プレゼントいたしました商品は、当該施設にて品切れ、販売終了となる可能性などもございます。今後の購入についての保証はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
・応募期間:2/22(月)~3/3(木)23:59
※ご当選された方には、メールにてお伝えいたします。
テーブルの脚を持ち、
クッションで頭を守ります。