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日本が誇る希代の名車シリーズ そうだ「旧車」乗ろう! Vol.1 日産スカイライン「ハコスカ」

近年、「旧車」の人気が急上昇していることはご存知ですか? 子どもの頃に憧れた車、青春時代をともに駆け抜けた車、たくさんの“あの頃”が「旧車」には詰まっています。“あの頃“にもう一度乗りたい、 ノスタルジーや憧れを今こそ実感したい。子育ても終わり、経済的・時間的に余裕が出てきた中、かつての夢だったあの車を手にしたいといった方々が増えているのです。 シニアコムでは、今注目されている「旧車」の数々をシリーズで紹介!第1回は旧車の中でもダントツの人気を誇る「日産スカイライン」 愛称「ハコスカ」の魅力に迫ります!!!

希代の名車、旧車界のプリンス「ハコスカ」とは!?

「スカイライン」は昭和32年(1957年)に富士精密工業(のちのプリンス自動車工業)の主力車種として誕生し、昭和41年(1966年)にプリンス自動車工業が日産自動車に吸収合併された後も継続生産され現在にいたる、50年以上にわたって愛され続けている車種です。スカイラインの歴代3代目のモデルにあたるのがこの車で、1968年〜1972年の間生産されていました。愛称は「ハコスカ」。「スカイライン」の歴代シリーズの中でダントツトップの人気を誇る車で、ハコスカという名前の由来は4代目のスカイライン(愛称:ケンメリ)の登場により、「ケンメリ」と区別するため、「ハコスカ(箱のような形状のスカイライン)」と呼ばれるようになったそうです。

車名:S47ハコスカ2D GT-XR仕様 各パーツが新調され、パワステやエアコンなども完備したフルレストア車。● 車両価格850万円  (レッドメガフォン)

今の車があまりにも「ハイテク化デジタル化」してしまった事に対する揺る戻し

冒頭で述べたように、現在「旧車」人気が非常に高まっています。では、なぜ今「旧車」がこれだけ注目を浴びているのでしょうか?「今の車は車としての魅力や醍醐味を感じない、そういった方々がここ最近増え続けていますね」と語るのは、古きよき時代の名車たちをこよなく愛する旧車専門カーショップ「レッドメガフォン」の今井努氏。あらゆる旧車の整備販売はもちろん、希少価値の高いハコスカをなんと400台近くも整備販売されたという驚きの実績を持つ旧車の匠に、話をうかがいました。

ハコスカについて、これはいつ頃の車なんですか?
今井氏
「昭和44年から47年くらいまで、生産されていた期間は短い車ですね。当時は4年周期で変わっていたんですよ」
世代的にお求めになられる層はどのくらい?
今井氏
「やはり大人の方ですね。若くて40代から、それ以上って感じですね。だいたいが“昔乗っていた”とか“当時から憧れていた”という方。あとはそうですね、今の車に魅力を感じなくなってしまったというのも…」
今の車に魅力を感じない?
今井氏
「今の車って“走る感動”がないですよね、もうキーを入れてエンジンをかけたら当たり前のように走る。そこに車という価値観を求められないとおっしゃる方が多いですね、私も同意見です」
なるほど。とはいえ、旧車は乗る人を選ぶというイメージがあるのですが。
今井氏
「もちろんです。乗りこなすにはそれなりに知識と技術が必要です。たとえば、エンジンひとつかけるにしても、今はインジェクションが…つまりコンピューターがなんでもやってくれる。でも、この当時の車はキャブレターなんで、ガソリンがキャブレターに流れ込まないといくらエンジンを回してもかからない」
そもそもエンジンをかけるというスタートからそういった操作の塩梅が必要になってくると。
今井氏
「その通りです。もちろん、お買い上げになられる際にそういったことはすべてしっかりとアドバイスします。メンテナンスについても、責任を持ってしっかりとたしますので安心していただいていますよ」
つまり、心配無用ってことですね!
今井氏
「その通りです!全面的にバックアップします」

底が抜けた車体を直すのにはさすがに苦労しました(苦笑)

良いハコスカを見分けるポイントフェンダー裏をチェック! 当時の車のボディは鉄製、しかもフェンダーには水や泥などの“ハネ”で起きるボディの侵食を防ぐプラスチックやゴムのカヴァーなどは装着されていなかったため、フェンダーの裏側は鉄がむき出しの野ざらし状態。ゆえに、侵食が進んでいることが多いとのこと。ボディの表面が再塗装されていると、裏側のダメージに気づかないことが多いそうなので、お求めの際はしっかりとチェックしてください。
そもそも、元の車体って走る状態で残っているんですか?
今井氏
「基本、走らない状態と考えたほうがいいですね。もう走らないもんだと思ってます(苦笑)」
いわゆる不動車を走るようにして、しかも考えうる最高の状態にまで復活させると
今井氏
「その通りですね、それが私の仕事です」
これまで、「さすがにこれは無理かも…」といったような、苦労されたエピソードはありますか?
今井氏
「痛い思いはもう何度もしましたけど(笑)一番辛かったのはボディが抜けちゃってたケースですね」
ボディが抜ける? つまり、底がないといった状態ですか?
今井氏
「そうですね、足元というか下が抜けちゃってる状態。ボディの洗浄から作業を始めるんですけど、傷んでどうしようもない部分を取り除いていったら、底がなくなっちゃって」
それって直せたんですか?
今井氏
「直せるんですよ、というかイチから作る作業ですよね。板金で1枚も板からコツコツと。ハコスカは特殊なラインや形状になってるんで、車によって使い回しが出来ないので、ひとつずつ作らなきゃいけないんですよ」
板金で造形しちゃうんですか…コスト度外視ですね。
今井氏
「そうですね…、好きじゃないとというか、愛がないとやってられないですよ(笑)」

いい車選びのコツはボディをくまなくチェックすることですね

「ボディをコンコンと叩いて、明らかに音が違う部分は鉄じゃない素材で補強されてますね」と今井氏
今からハコスカに乗ってみようと思っている方にアドバイスをお願いします。
今井氏
「うちのお客さんには必ず言っているんですが、うち以外のお店も見たほうがいいですよと。とにかくたくさんの車を見て、納得いった車体を選んでくださいって」
その上で、レッドメガフォンのハコスカを選んでくれたらいいと?
今井氏
「そうですね。正直言って、商売なんで、いろんなお店もあると思うんですよ。サクっと仕上げてパッと売るみたいなところもあれば、愛情を持って製作されているところもある。そういうのを自分の目で確かめてほしいですね」
いろんなお店で車体を見るとしても、どの部分を見ればいいですか?
今井氏
「ボディですね。結局は鉄の部分なんですよ。パーツは交換が効きますが、ボディはそうはいかない。うーん、こんなこと言っちゃうと怒られちゃうかもですけど、僕だったら軽くボディを叩きますね」
スイカみたいですね(笑)
今井氏
「そう、スイカと同じなんです。コツコツとボディを叩くと、鉄の部分とそうでない部分が明らかに音でわかるんですよ。穴が開いたり欠けちゃったりした部分をファイバーなどの素材でごまかしちゃってるんですよ。これは珍しくない話なんですけど、うちではしっかりと鉄でね、板金でちゃんと処理しています」

海外にも飛び火する止まらない「旧車」ブーム

車名:S46ハコスカ2D GT-R仕様 各パーツが新調されているほか、足回りのチューンナップやロールバー設置 など“走り”に特化したレストアが施されたフルレストア車。● 車両価格950万円(レッドメガフォン)

現在、ハコスカは手に入りにくい状況なんですか?
今井氏
「そもそも台数が少ない車ですし、当時の高級車ですからね。たしか販売価格が150万くらいだったはずなので、いまだとそんな価格帯になるのかな、かなり高い車ですよ」
当時の大卒初任給が1万5000円くらいなので、現在の価格にすると約1,900万円!
今井氏
「なので、これも需要と共有のバランスですけど、台数が少ないとどうしても価格も上がってしまうわけなんです。あと、今は海外の方もハコスカに限らず、日本の旧車をお求めになられますからね」
海外の方はどういったモチベーションでお求めに?
今井氏
「財産というか、投資目的でお求めになられる方が多いですね。うちからも何台か扱っていますね。日本の、特に古い車は価値があるので富裕層の方がお買い求めされるケースが増えている状況ですね」

ハコスカが「旧車」の中で絶大な人気を誇るワケとは?

日本の旧車の中で絶大な人気を誇る日産スカイライン「ハコスカ」。心臓部に日産全盛期のL型エンジンを搭載し、足回りは四輪独立懸架というその当時では先進の方式を採用などなど、発売から40年以上経った今もなお、日本が誇る夢のスーパーカーであることは間違いありません。 ただ、現代の最新技術を駆使して製作された車とは、正直比較にならないほど乗りにくい車であることも事実です。運転技術を要するダブルクラッチ、パワステがない時代の重いステアリング、効きの悪いブレーキ、すべての操作において自動化が進んだ車に慣れてしまった人には優しくはない車といえるでしょう。 ではなぜ「ハコスカ」に人は魅せられるのか? それはドライバーが車を「運転する」という、時代の中で失われつつある“衝動”があるからではないでしょうか。今の車に“車”を感じない世代の方には、「ハコスカ」という時代の象徴、そして日本が誇る稀代の名車を「運転する」という行動は、このうえない充実感と満足感を得られるのだと思います。もし、この記事をお読みになられて少しでも「ハコスカ」に、「旧車」に興味を持たれた方は、一度まだ見ぬ世界をのぞかれてはいかがでしょうか。

取材協力 : レッドメガフォン(RED MEGAPHONE) 今も輝きを失わない本物のノスタルジックカーを私達と一緒に楽しんでみませんか?ハコスカ・ケンメリ・フェアレディZなどの4輪とZ1,Z2,FX,MK-Ⅱ、MACH,KHなどの2輪のノスタルジックカー、バイクを専門に取り扱っております。 古きよき時代の名車たちをこよなく愛するショップです。 只今、旧車[特にハコスカ・ケンメリ]・バイク強化買取実施中!! 是非、お問い合わせ下さい!! TEL:03-3867-2500 FAX:03-6806-2830 住所:東京都練馬区大泉町3-19-4 営業時間:10:00~20:00 http://www.red-948.com/

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