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乳がんは日本人の20人に1人がなる!?発症リスクや治療、自己触診のやりかたを解説

乳がんはその名の通り、乳房にできるがんのことです。
女性のがんの中では発症する人が最も多いがんで、日本人女性の20人に1人は乳がんになるといわれています。
患者数は30歳代後半から増え始め、患者の割合がピークになるのは40歳代後半と60歳代です。

乳がんになりやすいのは女性ホルモンの影響を長く受けた人と家族に乳がん患者がいる人

乳がんになりやすい人は、次のような特徴の人です。
・肥満
・初潮が早かった
・初産が30歳以上
・出産や授乳の経験がない、少ない
・家族に乳がん患者がいる

肥満になると、エストロゲンという女性ホルモンが増加します。
また、初潮が早い、初産が30歳以上、出産や授乳経験がない、少ないという人たちは、一生涯のうちエストロゲンの作用を受ける期間が長くなってしまいます。
エストロゲンは、女性の若々しさを保つのに有効なホルモンです。
しかしその一方で、乳がんの発症リスクを高めてしまうのです。

乳がんの5~10%は遺伝によっておこるといわれています。
アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが数年前乳房切除を行ったことが世間を騒がせました。
彼女は乳がんになったわけではありません。
しかし彼女の母親が乳がんで闘病したのをきっかけに、彼女自身の遺伝子を検査しました。
その結果、将来乳がんになる可能性が高いことが分かったため、乳がん予防を目的として乳房切除に踏み切っています。
とはいえ、リスクが高い人が確実に乳がんを発症するというわけではありません。
乳がん予防として乳房切除することについては様々な意見があり、必ずしも推奨されていることではないのです。

また、研究段階ではありますが、喫煙や飲酒も乳がんの発症リスクを高めるといわれています。
その一方で、大豆食品に含まれるイソフラボンは乳がんリスクを下げる可能性があることが分かっています。
しかしイソフラボンのサプリメントによる乳がん予防効果は証明されていませんので、イソフラボンは大豆食品からの摂取を心がけましょう。

乳がんの治療ではがんの切除と全身にに散らばったがん細胞を攻撃する治療をすることが多い

乳がんの治療は、乳房にできたがんを攻撃する局所治療と、全身に散らばったがん細胞を攻撃する全身療法があります。
乳がんは発症と同時に全身にがん細胞が散らばっていることが多い疾患です。
これを微小転移(びしょうてんい)といいます。
将来の再発を防ぐためにも、微小転移しているがん細胞も倒しておくことが、乳がんの治療ではとても大切です。

乳がんの治療は、乳房から遠い部分(骨や脳、肺、肝臓など)に大きな転移があるかどうかで治療方針が変わります。
遠い部分にがん細胞が転移し、その場でがん細胞が増殖することを遠隔転移(えんかくてんい)と言います。

遠隔転移がない場合

乳房と近くのリンパ節にどれくらいの大きさのがんがあるかを調べます。
これが先ほど紹介した局所治療です。

乳がんの治療で特に気になるのは「乳房を残せるか?」という点ですが、がんの広がりや患者さんの希望を確認して、温存できるかどうかを決めていきます。
昔は乳房を切除してしまう治療が主流でしたが、最近では事前にがんの大きさをしっかりと検討することで、患者さんによっては乳房を温存しても治療成績が変わらないことが分かってきました。
また、大きく切除せざるを得ない場合でも、乳房のふくらみを取り戻す再建手術を行うことで、服の上からでは手術したかどうかがわからないレベルまで見た目を改善できるようになりつつあります。
乳房を温存した場合には、手術後に放射線を照射して再発を防ぎます。

リンパ節転移があった場合では、リンパ節郭清(かくせい)という、リンパ節を切除する治療を行います。
リンパ節郭清は腕のむくみやしびれ、感覚の麻痺や運動障害が起こることもあるため、なるべく範囲を小さくとどめて行う傾向になっています。
リンパ節郭清を行った場合でも、早い段階からリハビリテーションを受けることでこれらの合併症を少なくする効果が期待できます。

これらの局所治療に加えて、微小転移しているがん細胞を倒すために患者さんに合わせた薬物療法(ホルモン療法、化学療法、分子標的療法など)を行います。

遠隔転移がある場合

全身にがんが転移してしまっている場合には、根治を目指すのではなく、がんの辛い症状の緩和や延命を目的とした治療を行います。
QOL(生活の質)の改善を目的とした手術や、局所のがんに対する放射線照射、全身に散らばったがん細胞に対する全身療法を患者さんと相談して実施していきます。

乳がんは検診と自己触診で早期発見を

乳がんは全身に散らばりやすいという悪い特徴をご紹介しましたが、早期に発見できれば5年生存率は90%以上と、予後が良い側面もあります。
ですから、進行してから乳がんを発見するのではなく、可能な限り早期に乳がんを発見することが大切です。

乳がんは他のがんと違い、自分で見つけることのできるがんです。
次のポイントを押さえながらぜひセルフチェックしてみてくださいね。

①鏡の前で、胸張ったり前かがみになったりして胸を観察する。
 【ポイント】左右の胸の形に違いがないが、引っ張られたりえくぼができたりしていないか
②4本の指をそろえた状態で胸表面を円を描くように撫でる
 【ポイント】しこりが触れないかどうか
③乳首を絞ってる
 【ポイント】血や汁がでてこないか

②の触診は入浴中に石鹸を付けた手で触ると分かりやすいですよ。
1か月に1度自己触診する習慣を身につけましょう。

また、検診では手で触れることのできない小さなサイズの乳がんを見つけることができます。
乳がん検診はエコーとマンモグラフィーによる方法がありますが、シニア世代はマンモグラフィーの方ががんを見つけやすいです。
マンモグラフィーはちょっと痛い検査ですが、乳がんは命に関わる病気ですから、年に1度は検診を受けましょう。

まとめ

乳がんは多くの日本人女性が発症する病気です。
早期に発見することで乳房を温存する治療を選択することもできます。
自己触診や乳がん検診によって比較的早い段階でがんを見つけることが可能です。
忘れずに自己触診の実施と検診の受診をしてくださいね。

この記事を書いたのは
nobi-non さん

臨床検査技師
総合病院で約10年間、患者さんの検査の仕事をしていました。
医療の国家資格を生かした正確な医療情報や、女性の快適な暮らしをお手伝いできるような情報を提供しています。

https://nobinobi-nonchan.com/

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