ねんきん世代の間で、車中泊が流行っています。時間がたっぷりあるいまだからこそ、好きな場所を自由にゆったり旅したい。
そんな旅を楽しむ方々に、車や装備、費用など気になることを聞きました。
軽自動車で車中泊
波川海彦さん(68歳)、すみれさん(70歳)夫妻(仮名)/三重県
車
ボックス型軽
をドレスアップ
約6年前にホンダのバモスホビオ4WD、ハイルーフを約135万円で購入(天井にスチールパイプ棚が装備済み)。その後、海彦さんがネットを張ったり、後部座席を寝台用に架装。100円グッズや手持ちの鋼材を利用し、費用は1万円以内。
車も旅じたくもコンパクトに夫婦で温泉三昧を楽しむ
夫婦そろって旅行や温泉が大好き、という波川さん夫妻。いまから約6年前に、車中泊を楽しみたい、との希望で棚などがついた中古の軽ワンボックスカーを購入。夫婦で寝泊まりができるように後部座席を寝台にするなど、器用な海彦さんが架装を加え、リタイア後の3年前から本格的な車中泊旅行を始めました。
最初は近所の温泉など2泊3日程度の旅行からスタート。当時は新潟に住んでいたため、3泊4日で佐渡を一周したほか、2年前には2週間かけて北海道を一周。走行距離は1日300㎞に及びました。
霧の摩周湖を眺め、各地で温泉に入り、厚岸の海の幸、富良野のジンギスカンなど地元のおいしいものを食べて、初夏の北海道を満喫しました。
「車中泊は自分たちのペースで動けるので、ラッシュが始まる5時前に出発して、 2時間走ったら休む、など、決して無理はしません。それに、朝早い時間は、運転していても、とても気持ちがいいんですよ。いまは86歳の姉と同居しているので長期間の旅行はできませんが、姉も理解があるのでショートステイを利用するなどして、次は四国か九州に行きたいね、と情報を集めているところです」