主に４つに分けられます。まずスニーカーなどに見られるような、ひもを結ぶレースアップタイプ、着脱の簡単なスリッポンタイプ（カッターシューズ、デッキシューズ、ドライビングシューズなど）、はき口である甲部分が大きくあいたパンプスタイプ、つま先とかかと部分があいているサンダルタイプなどがあります。

トレッキングやランニングなどを含めた本格的なスポーツ用から、街中を歩くためのカジュアルなタウンシューズタイプまで、ひとくちにウォーキングシューズといっても種類はいろいろ。一般的には、靴底の衝撃吸収性（緩衝性）、軽量性、通気性などを追求し、足やひざ、腰への負担が軽く、長時間はいても疲れにくい靴を指します。

60代は活動範囲が広く、まだまだ歩くことに意欲的で、見た目にもこだわる方が多い世代です。最近は無難なタイプばかりでなく、２足目、３足目としてデザイン性の高いものをお求めになります。

特に女性は、「明るく楽しい気分で歩ける靴」への欲求が高まっているようです。靴ひもを結ぶレースアップタイプに限らず、ヒールがあったり、ストラップつきやデザインが凝っていたり、カラフルなタイプも多数販売され、ファッショナブルなものにますます人気が集まっています。

ひもつきは甲をしっかりサポートするので、長く歩くときには適しています。サイドにファスナーのついたタイプは日本独自のデザイン。 外出先や旅行中でも、お寺参りやお座敷での食事といった、靴を脱ぐ機会の多い日本ならではの機能です。いちいちひもをほどいたり結んだりしないですむのでとても便利ですが、次第にひもがゆるんできますので、毎日、最初にはくときに必ずひもを調整して、しっかり締め直すようにしましょう。

「きつい靴は痛くて…」と、ゆったりめを選ぶ方が多いのがシニア世代の特徴ですが、大きめのサイズは前すべりしやすく、かえって危険です。足のサイズも年齢とともに変化するので、思い込みで選ばずに、計測し直してみましょう。長さだけにこだわらず、つま先の形や足幅も考慮し、ぴったり、しっくりするものを選んでください。試着では両足にはいて必ず歩くこと。靴の中で足が動きすぎないよう、「フィット感があって痛くない靴」が理想。また、軽い靴、やわらかい靴がいいと一概にはいえず、ある程度の重さや安定性も必要です。

ソックス、ストッキング、どちらを着用するかによってもはき心地が違ってきますので、その靴をどうやってはくか考えたうえで、試着しましょう。