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【健康】連載記事

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「ロコモ」「サルコペニア」対策商品を取り巻く市場環境

アミノ酸をはじめとした味の素グループの持つ健康素材を食品分野の様々なアプリケーションに普及させるべく活動中。

最近では特にロイシンをはじめとしたアミノ酸のロコモ対策への有用性に着目し、アミノ酸とロコモティブシンドローム、サルコペニアという視点で啓蒙活動を展開。

味の素ヘルシーサプライ株式会社
アミノ酸営業本部 食品グループ長
高木 正治

(1)社会構造的ニーズ

□高齢化社会の進展とセルフメディケーションの推進

現在日本は、世界で最も高齢化が進んでおり、2010年には65歳以上が全人口の22.8%を占め、国連の定義では最も高齢化が進んだ「超高齢化社会」になっています。また、高齢化は今後も進展し、2025年には75歳以上の人口は2000万人を突破し、全人口の18%を占めると考えられています。

このような高齢化の要因の一つが平均寿命の延伸であり、これ自体は非常に良いことではありますが、実は手放しで喜べることではありません。人の寿命には「健康寿命」と「平均寿命」という考え方があり、今後、「平均寿命」の延伸に伴い、「健康寿命」と「平均寿命」の差が課題となってくる可能性があります。(図3参照)

図3. 平均寿命と健康寿命の差(平成22年)

「健康寿命」とは、厚生労働省が定義する「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」であり、「健康寿命」と「平均寿命」の差が、寿命が尽きるまでの不自由な年数となります。日本の場合、多くの人が70歳前後を境にして「健康寿命」を終え、男性は約9年、女性は約12年もの長い間、何らかの不自由な生活を強いられている状況です。そのため、単純に「寿命」の延伸を考えるのではなく、快活で充実したアクティブシニアライフを目指すのであれば、「健康寿命」を延ばすことが非常に重要となってきます。

また、概算医療費は2006年から毎年1兆円ずつ増加しており、これが国の財政を圧迫していますが、実は医療費の約半分を占めているのが70歳以上の高齢者なのです。70歳以上の人口比率はわずか17%程度であるのに対して、医療費は約45%を占めており、ここからも健康寿命を過ぎると身体に何らかの不具合が発生し、使用医療費が増大していく様子がうかがえます。

そのため、厚生労働省でも、前回のお話で述べた「健康日本21」の中で、「健康寿命」の延伸について取り上げ、対策を打っていく方針を掲げています。

また、このような高齢化の進展による医療費の増加からの財政破綻を防ぐため、医療に頼らず、自分(自費)で治すこと(セルフメディケーション)を推進する制度や仕組みの導入に取り組んでいます。具体的には、「特定保険用食品(トクホ)」がありますが、93年頃から導入が始まり、今では約1000品目が「トクホ」として認可されています。また、元来医療用であり、病院で処方箋をもらわないと入手できない効力の高い専門薬の成分が、一般医薬品(いわゆるスイッチOTC薬)としてドラッグストアで処方箋なしに購入できるようにもなってきています。さらに、今後、2015年を目標に一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組みの導入が検討されており、最近話題になっているところです。アメリカでは、既に同様な制度が導入されており、国に根拠となるデータを示して申請すれば、一般的な健康食品も機能を謳ってよいことになっていますが、これも背景には医療費抑制という目的があり、遂に日本にも同様な流れが押し寄せて来ているような状況であります。

□国の動きと「ロコモ」「サルコペニア」

このような環境の中、高齢者の健康増進の鍵となる「ロコモ」対策は国の健康増進プログラムである「健康日本21」(第二次)に取り上げられることとなりました。具体的には2012年度に17.8%であった認知度を2022年度には80%まで伸ばすという数値目標が設定されています。

また、厚生労働省が策定検討中の2015年版の日本人の食事摂取基準(案)でも高齢者におけるフレイルティ(虚弱)とそれに関連するサルコペニアの予防の重要性が指摘されており、その予防に運動とアミノ酸摂取(特にロイシン)の有効性である旨が記載されています。

このような動きに対して、以前「メタボ」が取り上げられた時と同じように、今後「ロコモ」「サルコペニア」対策食品のニーズが高まってくるものと考えられ、現在食品各社において同テーマでの商品開発が活発化してきている状況です。

(2)市場の動き

ロコモ関連市場は、国の動きに連動しながら活性化してきている状況であります。2012年末の「日経トレンディ」の「2013年度ヒット予測」では、「抗ロコモ」というキーワードが2位にランクインしましたが、その後実際に市場では「ロコモ」の露出度は飛躍的にアップし、テレビ番組の特集や雑誌・書籍でも多く取り上げられることとなりました。ただし、書店を賑わせている「ロコモ」関連書籍は今のところは体操・運動面に偏ったものが多く、今後栄養面でのアプローチも加え、栄養と運動のバランスの重要性が認知されることを期待したいところであります。また、「ロコモ」対策商品については、既に市場に導入している企業もあり、「ロコモ」という言葉を含んだ商品やサービスが目につくようになってきているが、現在各社で「ロコモ」対策商品の開発が進められており、2014年度はさらに関連商品の市場導入が進むことになると予測されます。

(3)海外での市場動向

海外、特に米国のトレンドは日本にも伝播する傾向が強いため、ここで米国における「ロコモ」「サルコペニア」の現状にも触れてみたいと思います。

先にも述べたが、「ロコモ」は和製英語であることからアメリカでは、「サルコペニア」の方が認知度は高くあります。米国人は日本人より肥満傾向が強くBMIが30以上の人の人口は人口全体の26%に達しています。そのため、自分自身の体重を膝が支えきれず関節炎を発症している人も多く、18歳以上の米国人では実に22.2%(4,900万人)が関節炎を患っています。このような関節炎を防ぐには、ダイエットによる体重減少と同時に膝をサポートする筋肉の強化も重要となります。そうしたことから、「サルコペニア」対策は非常に重要と考えられており、米国疾病予防管理センター(CDC)でも1999年に「サルコペニア」をガン等に並ぶ健康リスクトップ5の1つとして認定しています。そうしたことから認知度は継続的に上昇しており、米国内の様々なメディアでも取り上げられ、一般にも浸透しつつある状況であります。

次回は、「ロコモ」「サルコペニア」に対するアミノ酸の可能性についてお話しますので、お楽しみに。

記事監修:味の素ヘルシーサプライ株式会社
http://www.ahs.ajinomoto.com/

 

味の素㈱のいきいき健康研究所
http://report.ajinomoto-kenko.com/#ashikoshi

味の素グループのロコモティブシンドローム対策
http://www.ahs.ajinomoto.com/locomo/index.html

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