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【健康】連載記事

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「ロコモ」「サルコペニア」に対するアミノ酸の可能性

味の素ヘルシーサプライ株式会社

アミノ酸をはじめとした味の素グループの持つ健康素材を食品分野の様々なアプリケーションに普及させるべく活動中。

最近では特にロイシンをはじめとしたアミノ酸のロコモ対策への有用性に着目し、アミノ酸とロコモティブシンドローム、サルコペニアという視点で啓蒙活動を展開。

味の素ヘルシーサプライ株式会社
アミノ酸営業本部 食品グループ長
高木 正治

「ロコモ」「サルコペニア」に対するアミノ酸の可能性

今回は「ロコモ」の中でもその入り口にあたる加齢による筋肉減少(「サルコペニア」)に注目し、「サルコペニア」が起こる原因や、その予防対策として、様々な栄養成分がある中でも「アミノ酸」の可能性について紹介します。

(1)「サルコペニア」と「ロコモ」への負のスパイラル

図1 年齢に伴う下肢筋肉量の変化図
図1 年齢に伴う下肢筋肉量の変化図

前回までのコラムで述べましたが、「ロコモ」は主に筋肉、骨、関節の身体の3つの部位に支障をきたすことから引き起こされますが、特に筋肉減少である「サルコペニア」は筋肉減少→膝への負担増→関節痛、関節炎→運動量減少→運動刺激減少→筋肉減少という負のスパイラルのきっかけとなることから、その対策が非常に重要です。

個人差はあるものの、40歳前後から徐々に筋肉量の減少傾向が見られ、その傾向は加齢に伴って加速化していきます。とくに高齢者においてはその速度はますます高まり、1年で5%以上の減少率となる例もあります。

(2)筋肉量はなぜ減るのか?

図2サルコペニアのメカニズム
図2 サルコペニアのメカニズム

黄色 高齢者 青 一般成人

筋肉をはじめとして、肌や臓器、毛髪等々の体たんぱくは、外部から摂取される肉や魚に含まれるたんぱく質を原料に作られます。そのたんぱく質は20種類のアミノ酸が組み合わされることで作られていますが、外部から摂取したたんぱく質は体内で消化され、体たんぱくを作る際の部品となるアミノ酸に分解されます。人間はこのアミノ酸を体の部品として使い、20種類のアミノ酸を体の部位に合わせて組み合わせることにより、様々な体の部位(体たんぱく)を作り上げます。

体たんぱくの一種である筋肉は日常、表面的には変化していないように見えますが、実は「体外から摂取したアミノ酸の取り込み(合成)」と「筋たんぱく質を構成するアミノ酸の放出(分解)」が常に起こっています。一般的な成人であれば、その合成と分解のバランスがうまく保たれているために筋肉量は変化しません。また、幼少期においては合成量の方が多いため筋肉は増加します。しかし、年齢を重ねると、筋たんぱく質の分解量は変化しないものの,合成力が低下することで、合成と分解のバランスが崩れ、結果として筋肉の量が減ってしまいます。これが加齢によって筋肉量が減少するメカニズムです。(図2参照)そのため、筋たんぱく質の合成力を高めることが、サルコペニアの改善に繋がるということになります。

(3)筋肉量を増やすには?

それでは、筋たんぱく質の合成力を高めるにはどのような方法があるのでしょうか。一般的に、筋たんぱく質の合成力を高めて筋肉をつけるには、運動刺激とたんぱく質・アミノ酸の摂取による栄養刺激が重要です。これはもちろん若年者から一般成人だけでなく、高齢者にも当てはまり、加齢が原因で運動やたんぱく質・アミノ酸摂取後の筋肉量の増加がなくなるということはありません。ただし、高齢者においては運動や食事摂取の刺激に対する感度が低下することに加え、食事量,とくにたんぱく質(アミノ酸)摂取量や運動量の減少により、筋肉の合成量が低下する傾向が現れます。

そのため、運動量や食事量を増やして刺激を増やすという方法がありますが、食事量については、高齢者は日常生活の消費カロリーが低くなる傾向があるため、食事量も減少傾向となり、これを増やすということにも限界があります。また、栄養バランスを考えず、ただやみくもに食事量を増やすと、余分なカロリー摂取により、メタボにつながる危険性もありあまりお勧めできません。そのため、食事量を幾分増やし、その中でも特にたんぱく質・アミノ酸の摂取比率を高めるよう努力するとともに、さらに、たんぱく質の中身つまり構成するアミノ酸組成を最適化していく必要があります。

たんぱく質は分解するとアミノ酸になりますが、食物の種類によってこのアミノ酸の組成は大きく異なり、アミノ酸の種類によって、筋肉の合成の度合いが違うことが明らかになっています。つまり適切な種類のアミノ酸を摂取することにより、より効果的に筋肉を維持・増加させることができます。

図3必須アミノ酸と非必須アミノ酸
図3 必須アミノ酸と非必須アミノ酸
図4アミノ酸の筋たんぱく質合成効果
図4 アミノ酸の筋たんぱく質合成効果
図5ロイシン高配合必須アミノ酸による臨床試験結果
図5 ロイシン高配合必須アミノ酸による臨床試験結果

アミノ酸には以下のように様々な種類があります。

○必須アミノ酸
体内で作ることができず食事やサプリメント等により外部から摂取する必要があるアミノ酸
○非必須アミノ酸
体内で他の栄養素から作ることができるアミノ酸
○BCAA
必須アミノ酸の中で側鎖を持ったアミノ酸。ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類あり,スポーツ栄養の世界では非常に有名。

以上のような各種のアミノ酸のうちBCAA(分岐鎖アミノ酸)の1種であるロイシンというアミノ酸が筋肉の合成に非常に重要な役割を果たしていることが分かってきています。ロイシンを摂取すると、体に筋肉を合成するようにというシグナルが送られ、このシグナルに反応して、人間の体は筋肉を合成しようとします。ただし、その際に筋肉の部品となるものが無くては、旗を振れども兵は踊らずとなってしまい、筋肉合成はうまく進みません。そうした部品として重要なのが必須アミノ酸で、ロイシンをシグナル、必須アミノ酸を部品として筋肉が効率よく合成されることが分かってきています。

一般的にスポーツ栄養の世界では「ホエイタンパク」(「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」から構成されている)は筋肉合成効果が高いと言われていますが、これと、「ホエイタンパク」を構成するアミノ酸のうち「必須アミノ酸」のみを抜き出して同量摂取した場合、後者の方がより筋たんぱく質合成効果があることが分かりました。 また、さらにその「必須アミノ酸」に対して筋肉合成のシグナルとなると言われているロイシンの比率を高めたもの(「ロイシン高配合必須アミノ酸」)とを比較したところ、「ロイシン高配合必須アミノ酸」の方がより効果が高いことが確認されました。(図4)

また、このような考え方で、「ロイシン」が高配合されたアミノ酸を、実際に平均年齢80歳の人たちに1日2回、3gずつを12週間続けて摂取してもらったところ、アミノ酸を摂取した群は、摂取しなかった群よりも大幅に徐脂肪体重(≒筋肉量)が増加し、歩行速度の向上にも繋がりました。(図5参照)

記事監修:味の素ヘルシーサプライ株式会社
http://www.ahs.ajinomoto.com/

味の素㈱のいきいき健康研究所
http://report.ajinomoto-kenko.com/#ashikoshi

味の素グループのロコモティブシンドローム対策
http://www.ahs.ajinomoto.com/locomo/index.html

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